中学生2団体が日田市の森林資源の活用を学びました

 8月16日 大分県中学校文化連盟理科講座、9月8日 佐伯市立直川中学校の皆さんが日田市の森林資源の活用について学びました。

 大分県中学校文化連盟理科講座は、バイオマス発電所の見学と日田下駄の鼻緒付け体験。佐伯市立直川中学校は、日田下駄の鼻緒付け体験を行いました。

 

株式会社グリーン発電大分天瀬発電所

 林業地日田では、育林のために間伐した一部のスギ・ヒノキ、また大きく曲がったり裂けたりして原木市場には出せないスギ・ヒノキはこれまでそのまま森林内に放置していました。この“課題解決策”が、森林未利用材を買い上げ燃料として有効活用し発電する木質バイオマス発電所で、グリーン発電大分天瀬発電所では平成25年11月から発電を開始し、持ち込まれた未利用材を砕きチップにして燃料に変え、ボイラー内で燃やすことで水蒸気によりタービンを回し発電出力は5,700kW。言い換えれば木が電気に変わっていくことになります。

 

大分日田げた組合(日田下駄鼻緒付け体験)

 日田下駄鼻緒付け体験は、日田玖珠地域産業振興センターで行いました。

 生徒たちは、大分日田げた組合の職人さんに教わりながら、日田杉の下駄台に好みの柄の鼻緒を取り付け、“難しいなあ” “やっとできた!”などの声が飛び交いながらも、出来上がった下駄に足を通し日田杉の木目が鮮やかな下駄の感触に満足気でした。

 この日田下駄の材料は、樹齢概ね70年以上のスギの根元部分で、地元では「ひっきりこし」「かぶたん」「けんたもん」と呼び、節目がなく年輪が均一になっていることから下駄台には最適な素材として利用されています。

職人さんの指導を受けながら鼻緒のひも通しから体験
職人さんの手元を熱心に観察
助け合ってひも結び

 

 

SDGsへの取組み

 伐採されたスギ・ヒノキは、主に柱や板などの住宅用建材になっていきますが、このほか樹皮は木材乾燥用燃料や土壌改良材に形を変えて活用するなど、日田市では、長年大事に育てたスギ・ヒノキを資源として無駄なく利用する取組みを行っています。

 このように、スギ・ヒノキを可能な限り利活用することが、健全な山林の保全及び資源の有効利用につながり「持続可能な開発目標SDGs15:陸の豊かさも守ろう」を実現していくことになります。

 

むか~しから日田は木のまち。これからもず~っと日田は木のまち。

の~んびり“ひたりずむ”にひたってもらいました。

「スギのカタチ展」(10月1日~7日) が開催されます。

 日田市産業観光受入施設の家具メーカーなどで構成する「日田家具衆」(ひたかぐら)と大分県産業科学技術センター、大分県立芸術文化短期大学の三者が、日田杉をテーマに産官学連携で取り組んだ事業の成果を発表する展示会が開催されます。

 展示期間) 10月1日(土)~7日(金) 10:00~17:00

 展示会場) ベストリビング株式会社 

   ものづくり体験型施設「クリエイティブ・ベース・ファブ」

 内  容) 詳細は、別紙チラシをご覧ください。

 

むか~しから日田は木のまち。これからもず~っと日田は木のまち。

の~んびり“ひたりずむ”にひたってください。

 

産業観光ガイド“ひたりずむの会”で 筏流しと鵜飼の話を聞きに行きました。 【筏流し編】

 “ひたりずむの会”ではこれまで、産業観光受入施設の見学のほか、森林伐採現場に出掛けたり、日田の歴史を知るため宮園神社や下筌・松原・大山のダムなどを現地見学してきました。

 7月16日は、川に関する歴史を知るなかで、「筏流し」と「鵜飼」について、話を聞きに行きました。

 

筏流し(いかだながし)

 「筏流し」と聞くと、“杉を筏に組んで筑後川下流の大川市付近まで流し運んでいた。”というのが一般的な説であり、参加したガイド全員がそう思っていました。

 今回「筏流し」のお話をお願いしたのは、佐藤重利さん。佐藤さんは子どもの頃から家の仕事の手伝いで筏に乗っていました。

「今じゃ、筏に乗っちょったこつがある人は数人しかおらんごつなった。筏ち言うたら、材木を流しょったち誰でん思ちょるけど、ほんなこつは「竹材」を筏に組んで始めは流しょったつばい。竹は下流にある筑後の造り酒屋とか味噌醤油屋の樽の輪締めに使よったなき、それが筏流しの始まりて。」

佐藤さんの流暢な日田弁のお話しに聞き入る中で、筏流しの始まりは竹材運搬の竹筏であったことに一同驚いていました。

「筏に乗って下流までいった筏乗りはどのようにして日田まで帰ってきていたんですか?」の問いに、「日田を出るときゃ4つの筏が、下流で2つを繋いで2つの筏にして、そっから下流でまたつないで1つの筏にしよったなき、筏乗りはつなぎ替えするとこで筏を降りてから、バスとか筑後軌道で舵板だけ持って日田まで帰りょった。」

日田の「筏流し」は、今から330年ほど前、最初は竹材の運搬から始まった筏流しは1750年頃から杉材の運搬が盛んになり、明治16年(1883年)には延べ4千の筏が組まれ、大正5年(1908年)には203人の筏乗りがいたという記録があります。筏の出発地だった現在の温泉旅館街の三隈川では筏を組む人達の威勢の良い掛け声で賑わっていたことでしょう。しかし、筏流しは昭和28年(1953年)大分福岡県境の夜明ダム建設によりその長い歴史を閉じることになりました。

現在木材は、大型トラックに積まれ当たり前のように市内を行き来していますが、昔は、日田の豊富な水を利用した「筏流し」により竹・材木を運ぶという「先人達の知恵」に気づかされるお話でした。

 

 

中央で帽子を着用している方が、佐藤重利さん。
島内休憩所には、筏流しのほか貴重な史料が保存されていました。
日田の先哲「平野五岳」翁の筏流しの絵  
制作年は、絵に“戊寅”と記してあることから、明治11年、翁70歳当時の作品とわかる。
筏を詠んだ 野口雨情の詩

難所 大明神岩の急流を下る筏(昭和5年頃) 筏の前に舵が付いている。
川に浮かぶ杉丸太を詠んだ日田三俳人のひとり井上柿(し)巷(こう)の句

筏を組む前に三隈川に集められた杉丸太(現在の温泉旅館街付近)

 

FABに行ってきました。

 3月に新着情報で「家具工場のショールームを見てきました(その1)」で紹介した産業観光受入施設のベストリビング株式会社が運営するものづくり体験型施設「CREATIVE BASE FAB(通称“FAB”)」が、ワークショップをやっていると聞きつけお邪魔しました。

 

ワークショップに参加しませんか?

 FABの運営責任者 前島 毅さんにお話を聞きました。

 オープン後、ワークショップの開催準備を進め、5月に「栃木レザー」を使ったカードケースづくりに10名の参加者があり、FABが動き出したことにホッと一安心でした。

 

 

 

 

 

次回開催のワークショップは、「親子でスツールづくり体験&工場見学」で、現在参加者10組を募集中です。詳しくは次のチラシをご覧ください。

 

 

ご案内「親子でスツールづくり体験&ソファ工場見学」

 

ベストリビングは、小学校高学年以上のお子様とその保護者を対象に、スツールづくり体験とソファ工場見学を8月6日(土)に当社のものづくり体験型施設「CREATIVE BASE FAB」で開催します。スツールづくり体験では職人のアドバイスを受けながら、木を組み立てて座面に生地を張ることで自分だけのスツールを完成させます。ベストリビングの工場見学では、職人の手によってソファが出来上がる工程を間近で見学することができます。夏休みの体験学習や思い出づくりにぜひ親子でご参加ください。

 

■開催日時:8月6日(土)13:00~17:30

■募集人数:10組 ※先着順となります

■参加費:1組/6,600円 ※お支払いは当日にキャッシュレスにてお願いします

■参加資格:小学校高学年以上のお子様とその保護者

■場所:CREATIVE BASE FAB

■住所:大分県日田市東有田1178-10(ウッドコンビナート内)※駐車場有

■参加申し込みは下記URLよりお願いいたします。

https://docs.google.com/forms/d/1C5UrE7qrXJmw2Vab8DCQSQGfOAXozPMufTkDCtlFpGQ/edit

■問い合わせ先:ベストリビング株式会社(担当:前島)

TEL:0973-24-6211  Mail:bestliving006@belfana.com

■ご注意☞

・新型コロナ感染症の状況により、日程の変更が余儀なくされる場合がございます

・新型コロナ感染症対策のためマスク着用、手指の消毒、名簿等のご協力をお願いします。

 

団体のお客様の受け入れもありました。

 6月18日には、大分市からバスツアー60名を受入れ、工場見学とファブリックパネル時計づくりを行いました。オープン以来、団体のお客様を受入れるのは初めての経験で少々戸惑いましたが、お客様の「ソファ家具工場が見学できて大変良かった。」「自分で作ったファブリックパネルはお家に飾ります。」などの声に救われました。

 同22日には、大阪から修学旅行生25名を受入れ、FABでの当社社長の講話とファブリックパネル時計づくり、そして工場見学を行いました。どのようにして弊社のことを知ったのか聞いたところ、当社社長が講演しているYouTubeを見て訪問先に決めたようで、当社社長の講話の後には、「社長業って何をするんですか?」「仕事していてよかったと思うことは?」など、たくさんの質問が寄せられました。

 

工場内の見学
ショールームで座り心地を確認
ファブリックパネルづくりの様子
出来上がった時計付きファブリックパネル

 

 

是非一度ご来店ください。

 FABは、フリーWi-Fiを完備したコワーキングスペースを設けており、7~9月の期間限定で無料利用キャンペーンを開催しています。日田杉の温もりが感じられる落ち着いた雰囲気の中で、集中して仕事に取り組むことができます。仕事以外にも読書や学習での利用も可能ですので、この機会に是非ご利用ください。

 今後もものづくりの面白さや楽しさに触れることができるワークショップや体験会を随時開催してまいりますので、どうぞご参加ください。

 

 

 忙しい中、丁寧にまた笑顔でインタビューに答えてくれた前島さん。

 インタビュー中に何度も「多くの市民の方やお客様にCREATAVE  BASE  FABに足を運んでほしい」とのことばが出てきました。

 「つくり手とつかい手をつなぎ、ものづくりの魅力を発信する」の実現に向けて動き出したFABの今後の活躍が楽しみです。

 FABに出掛けて “ひたりずむ” を感じてください。

 

 

写真提供 ベストリビング株式会社

HPアドレス https://creativebase-fab.jp/

酒米の田植えに参加しました。

 日田市北部の大鶴地区にある産業観光受入施設の井上酒造では、酒蔵近くの水田で酒米「雄町(おまち)」を自家栽培しています。

 6月23日、晴れ。市内外から田植えに参加した日本酒愛好者は21人。

 井上百合社長が「今日は絶好の田植え日和です。今日の「雄町」の田植えから酒造りが始まります。」の歓迎のことば。

 多くの参加者がこの日を待ちわびていた様子で、真新しい田植え靴に自慢の田植えファッションのいで立ちで、水がはられぬかるむ水田に足を取られながらも、10センチメートルほどの「雄町」の苗を一株、一株、丁寧に植えていました。

 この小さな「雄町」の苗は、秋には160センチメートルを超える黄金色の稲穂となり、10月中旬には稲刈りで酒米として収穫され、その後、年明けの2月から樽に仕込まれ発酵を繰り返し、4月には新酒となり私たちの喉を潤してくれます。

 井上酒造は、創業1804年。2百年の間、地元の水、酒米を使い酒造りを脈々と営んできました。ある参加者は、「美味しいお酒のためには、田植えで腰が痛いなんて言ってられません。秋の稲刈りが楽しみです。」と、気の早い談。

 田植えに参加して、微力ながら酒造りの一コマに参加できる喜びと、秋の稲刈り、そして新酒の出来栄えを想像すると、田植えの疲れはどこへやら。

 

<今年の田植え風景>

案山子が「雄町」の説明役
田植えが終わり安堵の笑顔

<昨年10月の稲刈り>

黄金色の稲穂

<今年4月の新酒まつり>

新酒を買い求める行列
新酒 百合仕込み(雄町澱酒)特別純米無濾過生原酒500ml

酒蔵でJazz

 6月4日の夜、産業観光受入施設のクンチョウ酒造の酒蔵でJazzコンサートが開催されました。

 会場の酒蔵の歴史に少し触れてみると、クンチョウ酒造の前身である冨安合名会社は、文政12年(1829年)久留米で創業しました。現在、市内豆田地区にある酒蔵は、掛屋千原家が丸屋酒造を経営していた建物を昭和7年(1932年)冨安合名会社が買い取り、日田の地で酒造りを行うことになります。

 この酒蔵は、約12棟の建物が立ち並び、古いものでは宝暦7年(1757年)から大正8年(1919年)にかけて増改築が行われ現在に至っています。

 この日のコンサートに集まった観客160人は、久しぶりのJazzの音色とお酒に酔いしれ、酒樽で熟成途中のお酒にもJazzの音色が沁み込んだのではないでしょうか。

 

(写真提供:クンチョウ酒造株式会社)

杉丸太が川開き観光祭に登場しました。

 日田市の観光シーズンの幕開けを告げる「第75回日田川開き観光祭」が5月21日・22日(土・日)の両日、3年ぶりに通常開催されました。

 観光祭は、水の恵みに感謝し水害のない安寧を祈る水神祭に始まり、はんぎり(木の桶)を使った川のイベント、音楽隊や芸能隊のパレードなどで賑わい、そして両日で1万発の花火が三隈川の川面を照らしました。

 二日目の日曜日には、総勢110人のサンバパレード隊が中心商店街で艶やかな衣装でサンバダンスを披露しました。

 なかでも、木材運搬大型トラック(全長18m、高さ3.7m)を飾り付けたアレゴリア(山車)は、日田らしさを表現するため、荷台の前方に九州木材市場の杉丸太を積載し、後方では日田家具工業会が製作した学童机「きみの木」に木(もく)レンジャー6人が座り、そして牽引部分のトレーラーの荷台には杉の葉などをあしらった踊り場に2人のダンサーが乗り込みました。

 市内では、普段から道路ですれ違う木材運搬大型トラックは見慣れていますが、アレゴリアが登場すると、沿道の観客から改めてその大きさと、飾り付けの華やかさに圧倒され歓声が上がっていました。

出番を待つ(全長18m) 荷台の奥から、杉丸太、学童机“きみの木”、踊り場
サンバパレード(最後尾にアレゴリア)
アレゴリア製作を担当した日田林家のみなさん
トレーラー踊り場のサンバダンサー
沿道からの声援
沿道からの声援

家具工場のショールームを見てきました(その2)

産業観光受入施設のうち自社ショールームを設けている株式会社朝日木工のショールームを紹介します。

 

株式会社朝日木工のショールーム

朝日木工の始まりは、戦後直ぐ昭和21年に個人創業し、昭和36年に朝日木工株式会社を創立、今年で75年を迎える日田地域では老舗の家具メーカーです。

ショールームへは、社屋1階の事務室で受付し2階へ進むと、ソファー、テーブル、ダイニングセット、こたつなど約80点が整然と展示されています。

 

案内は、小埜和治常務が対応してくれました。

「今はショールームになっていますが3年前までは物置でした。当社の製品はこれまで福岡、関東、東海などが主な納入先でBtoBの一辺倒でしたので、“地元の人に地元の工場で作った家具を使っていただきたい”というBtoCを実現するため、ショールームを開設しました。見学は、平日はもちろん土曜、日曜でも可能ですので、事前に電話予約をお願いします。家具に触れて腰かけて横になって、カタログでは感じられないサイズ感や触感をお楽しみください。」

 

小埜常務におすすめの逸品を尋ねました

紹介してくれたのは、“日田杉を使ったダイニングセットThuis(トイス)”。杉を象徴する木目が浮き出た円卓に、2人掛け・1人掛けの椅子が円卓を取り囲みます。円卓に集う家族の様子がすぐ浮かんでくる一家団欒の逸品です。

「私は木目を見ると安心します。」と感想を述べると、「これまで、杉材は柔らかいため家具には適さない素材でしたが、当社では一昨年、日田杉をボディの表板に使ったバイオリンを完成させました。この円卓は、このような当社の乾燥技術を駆使し強度を高め仕上げたものです。しかし、製品化には手間と時間がかかります。なぜなら木は生きていますからね。

 

 

 

レザーの原料
おすすめの逸品 Thuis(トイス)

 

 

お問い合せ先   株式会社朝日木工 

電話  0973-22-7522 

HP  http://www.asahi-mok.co.jp

 

 小埜常務にお話を伺う中で、バイオリンの話になりました。「楽器の専門家が“このバイオリンの価値は100年後にわかります”と言ってました。家具も代々にわたって使っていただければ家具メーカーとしては幸いです。」

 前回と今回合わせて2社のショールームを訪問しお二人からお話を聞く中で、ショールームは工場とモノと人をつなぐ場所であり、モノづくりに携わる方々の想いを「伝えたい」場所であることを改めて強く感じました。

 

 

家具工場のショールームを見てきました(その1)

産業観光受入施設のうち自社ショールームを設けているベストリビング株式会社のショールームを紹介します。

 

ベストリビング株式会社 クリエイティブベースFAB

ベストリビング株式会社の創立は、1980年(昭和55年)、市内の家具メーカーの中では比較的新しい会社です。

クリエイティブベースFAB(通称“FAB”)は、市内有田のウッドコンビナートにある本社工場とは道路を隔てた敷地にあり、建物の広さは300坪。ショールーム、コワーキングスペース(コミュニティカフェ)、マテリアルマーケット、ショップの4つのエリアで構成されています。

 

案内は、中村広樹社長が対応してくれました。

「このFABは先月2月1日にオープンしたばかりです。この建物は以前、工場で試作したソファーなど150点余りの置き場でした。昨今、家具業界もネット中心の購買環境が進む中にあって、国産家具の良さを買い手にしっかり伝えたい、写真では伝わらない製品の触り心地を体感してその価値を伝えたい、また工場見学で製造工程を見学した後、すぐ製品を見れて触れる場所にしたいなど、モノ創り集団の想いを買い手の方に伝えるため改装しました。名称のFABは、製造(=Fabrication)、素晴らしい(=Fabulous)の英単語の頭3文字からとり、自社製品だけでなく各地の家具製品、さらに市内の工芸品なども揃えており、このFABが家具だけでなくモノ創りの“ハブ”の役割を果たしていきたいという思いです。コワーキングスペースはコミュニティカフェも兼用で有料貸出になりますが、フリーWi-fi、フリータイム、フリードリンク付きです。」

 

中村社長におすすめの逸品を尋ねました

「これです。」と案内されたのは、コワーキングスペースの小上がりに置かれたソファー“SU-SOFA”でした。柿色の革張りでその姿は重厚感があり、ソファーがどうぞ座ってくださいと語りかけくるようです。「ソファーづくりは、人間工学に基づいて硬さとか背もたれの角度を決めているのですか?」と尋ねると、「座り心地が良いということは、違和感がないということです。そのために当社では、何度も試作を重ねることと、長年の経験から得た職人の勘を大事にしながら製品づくりに取り組んでいます。」

 photo_Ikunori  Yamamoto

 

 

ショールーム1

 

ショールーム2

 

ソファー生地が買えるマテリアルマーケット
小鹿田焼、日田下駄などが並ぶショップ
コーヒーメーカーなどが並ぶキッチン
50人収容のコワーキングスペース兼コミュニティカフェ
コワーキングスペースの奥には小上がりが設けられライブステージにもなります。
小上がり

 

おすすめの逸品 SU-SOFA

お問い合せ・利用申し込み先 

ベストリビング株式会社クリエイティブベースFAB

  電話0973-24-2595   HP http://www.belfana.com

 

今回、紙面には掲載しませんでしたが中村社長からFABでの今後様々な仕掛けの計画を伺い、家具はもちろん日田のモノづくりを市民の方々に知っていただきたいという熱い思いが伝わってきました。

ショールームは工場とモノと人をつなぐ場所であり、モノづくりに携わる方々の想いを「伝えたい」場所であることを強く感じました。

産業観光受入施設、産業観光ボランティアガイドの 合同研修会を1月25日に開催しました。

 日田市の産業観光施設の工場見学は、平成30年から受入を始め4年が経過します。

 今回の研修会は、工場見学者に直接対応する受入施設の担当者とボランティアガイドの皆さんに集まっていただき、産業観光の取組みを振り返ることを目的に開催しました。

研修会の講師は、家具デザイナーの傍ら、岐阜県関市など各地の工場見学に携わっておられるムラサワデザイン代表 村澤一晃さんにお願いしました。

 

 「産業観光の3つの目標」と題した講演は、産業観光になぜ取り組むのか?

 その答えは、“ひとづくり”“仕組みづくり”“まちづくり”であることを説いていただきました。また、「産業観光を木に例えてみると、枝葉の部分が産業観光となるが、根っこの部分となる地域の文化や歴史の上に立った取組みでなければ枝葉は茂らないし、4年や5年で仕組みが出来上がるものではない。」とのお話でした。

 参加者から「私も含め、日田の良さに気づいていない。」「本日参加の皆さんの施設を見学したことがないので、是非お互いの施設見学を実施してほしい。」との意見があり、最後に村澤さんから工場見学の4つのポイントについてアドバイスがありました。

 これまでの会議等は市役所内で行っていましたが、今回は初めて市役所を飛び出し、ベストリビング株式会社クリエーティブベースFABをお借りしました。FABには「現場」の雰囲気が漂い、今後の会議は受入施設で開催していくことが大事だと感じました。