ベトナムの旅行会社の皆さんが日田下駄鼻緒つけ体験にチャレンジしました。

この冬一番の寒気で雪がちらついた12月18日・19日、ベトナムの旅行会社一行14名様が日田市に来訪しました。

今回の来訪は、大分熊本両県へのベトナム観光客の誘致促進を目的に、湯布院、別府、日田、阿蘇、熊本など各地の観光地を巡るものです。

日田市の訪問では、日田下駄鼻緒つけ体験の後、温泉ホテルに宿泊し、翌日は豆田町散策と薫長酒造の見学で、木材の町ひた、歴史の町ひたを感じていただけたことと思います。

18日の日田下駄鼻緒つけ体験では、大分日田げた組合の職人さんの手ほどきで下駄台に好みの鼻緒をつける体験に取り組みました。

まず日田杉製の下駄台を取り、お気に入りの柄の鼻緒を選び、手に取って初めて見る下駄、鼻緒に興味津々。各自テーブルに座りいよいよ体験開始です。

鼻緒つけ体験は、鼻緒のひもを下駄台の穴3か所に通し、ひもを結ぶ作業ですが、サンダルは履いても下駄を履く習慣もなく、ましてや下駄を組み立てるなどベトナムの方々にとっては、皆目見当がつかない様子。

下駄職人さんもことばが通じないものの身振り手振りで体験を進め、全員無事完成。仕上がったマイ下駄を早速履いて試し歩きをしていました。

私、杉丸太郎が「明日は、豆田の散策なので下駄履きが古い町並みに似合いますよ?」と勧めると、「寒いので足袋を買います。」と答えてくれました。

日田の山で育った杉で日田の下駄職人さんと作った日田下駄は、寒い日も足元から木のぬくもりを届けてくれることでしょう。

<技のひたりすむ>

江戸時代、天保年間より受け継がれる「日田下駄」。

切り出してから「輪積み」によって乾燥し、焼きなどの加工をほどこす台は足に馴染み、

心地よさと「粋」が見直されています。

お好きな鼻緒を選んで、職人さんの手ほどきで足にあわせての鼻緒付け。

自分好みをおつくりください。

 

「日田下駄鼻緒付け体験」の情報はココをクリック

全国産業観光フォーラムin北九州

 

少し前のお話になりますが、「産業観光フォーラムin北九州」に参加してきました。

 

北九州を代表する企業の方が、産業と観光についての講演され、大変勉強になりました。

 

全国には色々な形で産業観光というモデルがあります。

 

もちろん、日田市にも山々に囲まれているからこその産業が数多くあり、

 

その産業を次世代へ継承していく、お手伝いが少しでもできれば考えています。

 

これからも日田市「ひたりずむ」を宜しくお願い致します。

聞き書き甲子園の取材を受けました。

「聞き書き甲子園」は、聞き書き甲子園実行委員会(農林水産省ほか)が主催し、“高校生が森・川・海の名人から聞き書きし、その知恵・技を学ぶ”と題し、全国の高校生が森や川、海とともに生きる知恵や技を持つ「名人」を訪ね、一対一で聞き書きし、その成果を発信することを趣旨に、今年で22回目の開催となります。

 

 今回は全国から88名の応募があり、全国各地に出向いて取材を行っており、このうち日田市では、窯元、鵜匠、川猟、林業、木彫、左官、そして下駄づくりの分野の名人8人に四国、九州、沖縄の高校生8名が各々聞き取りに来ました。

 

その中で、10月21日(土曜日)に日田市産業観光”ひたりずむ“で日田下駄鼻緒付け体験を受け入れている大分日田げた組合のうらつか工房の浦塚重行さんの工場に、沖縄県立与勝高等学校1年の大城智聖さんが取材に来ていたので、ペンネーム:杉丸太郎がお邪魔して来ました。

 

 杉丸太郎:大城さん、なぜ取材分野を日田下駄にしたのですか?

 

 大城さん:沖縄には下駄を履く文化がなく、下駄ってどんなものなのか興味が湧きましたので、今回、浦塚さんに取材を申し込み、快く受け入れていただきました。

 

 杉丸太郎:遠いところからありがとう。浦塚さん、取材を受けてどうでしたか?

 

 浦塚さん:まず、“しっかりした高校生だなあ”と好感を持ちました。自分の孫と変わらない年齢で孫に話をしているようでした。今回は2回目の取材で、1回目は9月初旬に来てくれたので、下駄の歴史とか下駄づくりなど、いろいろな話をしました。

 

下駄職人として日々黙々と下駄を作っている浦塚さん。下駄の話しのほかにも、大城さんの進路の話しをしたり、行きつけの店で夕食をとったりするなど、若い訪問者の取材に嬉しそうに答えていたようです。

 

 

この聞き書き甲子園は、このあと提出された作品は、農林水産大臣賞、文部科学大臣賞、環境大臣賞など優秀作品が選考され、作品集の作成、成果発表会、地域発表会が開催される予定となっています。

小学生の工場見学を受け入れました。

 10月27日、産業観光“ひたりずむ”受入施設の日東木工株式会社に、光岡小学校5年3組31名が社会見学にやってくることを聞きつけ、杉丸太郎が取材にお邪魔しました。

 今回の工場見学は、社会科の授業「林業」の一環で、児童たちは家具工場を見学するのは初めての経験なのでしょう、見学前の待機場所で工場内から聞こえてくる様々な機械音に興味津々の様子でした。

 見学の案内役は、河津亮システムエンジニア課長。はじめに会社の説明、次に工場見学の注意事項を聞いて工場内へ入ります。

 

 

事前説明を聞いた後、各自にトランシーバーが渡され、

工場内での説明はイヤホンを通して聞きます。

 

 

説明を聞きながら、メモを取っています。

 

 

通路横に並ぶ様々な機械に見入ります。

 

 

“材料を直角に切ることが職人の基本です。”

“そして治具作りから始まります。”

 

 

組立て工程

 

 

木工用NCルーターの作業。

CAD、CAMにてデータを入力すれば、自動で削ります。

 

 

椅子のひじ掛けの曲線、丸みの成形は手で

丁寧に仕上げていきます。

 

 

塗装工程。塗料を何度も重ね仕上げます。

 

 

最終点検を受けて出荷となります。

 

 

ショールーム。オリジナル家具や北欧家具が並んでいます。

見る機会のない家具が並んでいます。

 

ショールームでの質問タイムでは多くの手が挙がりました。

Q:売れている家具は?

A:オーダー家具です。

 

Q:多く使っている木は?

A:アメリカやヨーロッパからの外国材で、ウォールナットやオークを使います。  

 

Q:仕事のやりがいは?

A:我々家具職人はなかなかスポットライトを浴びませんが、創った家具がスポットライトを浴びたときやりがいを感じます。

 

Q:林業をする人が減っているのは?

A:家具を作りたい人、林業の仕事がしたい人を求めています。

 

Q:どうして林業をやっているのか?

A:我々の家具製造は、林業ではありませんが、皆さんのお家や学校の柱、壁には山で育った木材が沢山使われています。家具もそうです。その為林業は必要不可欠で人々の幸せを守る大事な仕事です。

 

Q:家具づくりのコツは?

A:直角。経験です。

 

その他たくさんの質問を受けた河津課長は、丁寧にまた嬉しそうに答えていました。

 

工場を出て、待機場所に戻ってきました。

引率の先生が「今日の見学で家具に興味が湧いた人?」と問うと、全員の手が挙がりました。河津課長から「今日は、家具を作る作業を見学してもらいました。工場内では50年前から使っている古い機械、NCルーターなどの最新鋭の機械、いろんな機械が動いていましたが、仕上げるのはすべて人の手です。どんなに機械化しても、家具は職人の手で作り上げられています。10年後、家具づくりの仕事がしたいと思ったら、どうぞうちの会社に来てください。」と工場見学を締めくくり、児童には見学の記念に木製のカード立てと木製卵が配られました。

 

見学から数日後、引率の先生に工場見学についてお聞きしたところ、

「子どもたちの感想で最も多かったのは、『最後は人の手によって仕上げる』というものでした。物作りの大変さもですが、作っている人の思いを知ることで林業と家具づくりのつながりにきづくことができました。」との感想をいただきました。

 

産業観光“ひたりずむ”では、市外の観光客の受け入れを進めていますが、今回のように市内の児童生徒に日田市の木材産業を知ってもらうことも重要だと改めて感じました。

 

 

家具のひたりずむ

日田は、明治後半から豊かな森林資源を背景に漆器などの工芸品の生産が盛んで、

ロクロ技術など優れた木工の技が受け継がれていました。

その技を活かし、戦後の食の復興を象徴する丸椅子や飯台を生産したのが、

家具生産の歴史の始まりです。

日本屈指の生産地となり、日々創られる「脚物」と呼ばれる家具。

それが「日田家具」の真の意味です。

「井上酒造」さんにて稲刈り

先日、小雨が降る中、日田市大鶴町にある「井上酒造」さんの稲刈りのお手伝いに行ってきました。

6月の田植えから4ヶ月が経ち、稲はあたり一面、黄金色に輝いており、

その稲を、機械ではなく、手刈りで稲刈りを行いました。

稲刈りをしたのは初めてで、終わりの頃には、握力もなくなり、足もパンパンになってと、普段何げなく、当たり前のように食べている、お米の大切をきづかせていただくとともに、貴重な体験をさせていただきありがとございました。

このお米から美味しい日本酒になる日が待ち遠しいです。

稲刈りをされた皆様、お疲れ様でした。

 

 

清渓文庫・井上酒造を見学しました

先日行われた企画運営部会。

会議に参加していただいたみなさんと、日田市大鶴町にある「清渓文庫」と「井上酒造」の見学に行ってきました。

 

清渓文庫は、大蔵大臣を務めた井上準之助の生家で、貴重な遺品が展示されています。

 

その後、井上酒造を見学。

お酒の良い香りが漂っています。

 

 

 

 

代表の井上さんの言葉から、お酒・会社・地域に対する愛が伝わってきます。

建物も道具も長い間大切に使われていて、決して新しいものが良いものであるというわけではないということを改めて感じました。

 

見学をされた方はきっと、思いを込めて作られたお酒をぜひ呑みたい!と思うはずですよ。

 

「井上酒造」の情報はこちら

 

 

観光産業「ひたりずむ」の紹介

 

「水が磨く郷ひた」日田市は江戸時代、幕府直轄地、天領として栄え、その時代の歴史や文化が色濃く残っています。

また、山々に囲まれ、水資源も豊富な日田市では、色々な産業や文化が生まれています。

そんな日田市の「山・木・水・土」に関連する産業を見て、触れて、学んでみてはいかがですか。

 

 

写真は、福岡県の学生の皆さんが林業に関する施設を見学した際の写真になります。

 

現在、約20施設もの見学施設がございます。

是非、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。

 

 

産業観光公式ホームページ「ひたりずむ」はココをクリック

旅行会社、企業、団体の皆様はこちらをクリック

下駄に感謝するイベントが開催されました。

7月19日にお知らさせていただいた、

7月22日「下駄の日」イベントが無事開催されました。

【「下駄の日」は、平成2年(1990)に日田木製履物連合会が提案し、翌平成3年に全国木製はきもの業組合連合会が制定しました。

「下駄の日」を7月22日にしたのは、7月は下駄の寸法「7」(男物7寸7分、女物7寸2分)から、22日は下駄の歯形が数字の「二」に似ていることにちなんだものです。】

制定後、日田市では、下駄神輿による巡行が10年間ほど実施されていましたが、長年途絶えていましたが、

昨年から大分日田げた組合と下駄ダンスチームの日田もりあ下駄いが主催して下駄の日イベントを大原八幡宮を会場に20数年ぶりに復活させ、今年も下駄への感謝を伝えました。

 

 神事では、神前に下駄神輿を供え、日田下駄を奉納し、また下駄製作に使用する道具類、併せて参加者が持ち寄った古い下駄を供え、感謝のお祓いを行いました。

その後、日田もりあ下駄いによるダンスの奉納、そして、下駄神輿を担ぎ拝殿を周回しイベントを終えました。

 

〓大分日田げた組合〓

大分日田げた組合は、杉製の下駄にこだわった日田下駄を製造し、観光客向けに日田下駄鼻緒付け体験を受け入れており、昨年は修学旅行生やツアー客に好評でした。今年になりインバウンド客の体験が増えています。

 

〓日田もりあ下駄い〓

日田もりあ下駄いは、下駄を履いたダンスチームで日田市のPR活動に努め結成10年目を迎えました。その活動は市内に止まらず昨年は御隣り韓国の国際文化交流イベントに招かれ、日田下駄のPRを行ってきました。

日田の夏の風物詩「屋形船と鵜飼い鑑賞」

日田の夏の風物詩「屋形船と鵜飼い鑑賞」をご紹介いたします。

日田市は豊かな水をたたえた筑後川上流の三隈川が流れ、古くから水郷(すいきょう)と呼ばれるほど水資源に恵まれた地です。

そんな日田市の中心部を流れている三隈川で、

屋形船と日本三大鵜飼い「鵜飼い鑑賞」を楽しむことが出来ます。

日田の鵜飼いは400年もの歴史を持ち、太閤秀吉のころ、日隈城主となった宮木長次郎が文禄3年、鵜匠4人を岐阜の長良川から連れてきたことから始まったと伝えられています。

 

鵜飼い鑑賞は写真のように、手の届きそうな所まで近づいてくれます。

 

もちろん屋形船でお食事も楽しめます。

まだ屋形船未体験のかた、

今年はぜひ日田の夏の風物詩を楽しんでみて下さい。

 

「第5回日田ものづくり探検隊」~ものづくりの祭典2023~

昨年、10月に開催された「ものづくりの祭典」が、

今年も夏休み期間中の8月18日・19日・20日

「第5回日田ものづくり探検隊」~ものづくりの祭典2023~

が開催されます。

 

日田の産業に触れながら、

お子様の夏休み自由研究の題材にしてみてはいかがでしょうか。

是非、ご家族みなさんでご参加ください。

 

 

<主 催>

日田ものづくり探検隊実行委員会

<日 時>

8月18日(金)/19日(土)/20日(日)

<メイン会場&総合案内所>

日田市複合文化施設AOSE(アオーゼ)

特にお子様の夏休み自由研究の題材にうってつけです。ご家族みなさんで日田のものづくりに触れてください。

■主な内容  

職人技見学   18事業所

ものづくり体験 10事業所

職人直売会   17事業所

■6次産業バスツアー(林業・農業)

 今回の「ものづくりの祭典2023」には、産業観光受入施設11事業所を含め、林業、木工、家具から農園、服飾、食品、菓子まで多彩な分野の31の事業所が見学・体験・直売会を用意しており、「衣・食・住」の製造現場を知ることができます。

 

「第5回日田ものづくり探検隊」~ものづくりの祭典2023~の詳細はココをクリック