やまめの親子丼を食べました。

ご飯の上にたっぷり盛られた、山女魚(ヤマメ)の刺身、山女魚の魚卵。名付けて「やまめの親子丼」。
刺身は、体長30センチ級の尺山女魚を使い、餌にエビを混ぜているため淡い桃色で柔らかい食感。
魚卵は、黄金色。口に入れるとプリップリッ感半端ない。噛んだと思ったら口の中を転がりまわり、なかなか噛み潰せない。やっとのことで捕まえて噛んでみると、表面の膜が固く市販のイクラと噛み応えが大違い。噛み潰してみるとトロトロの黄身が口の中に広がる。
 
この「やまめの親子丼」を5月から新メニューとして出しているのは、日田市前津江町の「やまめの郷」さんで、産業観光“ひたりずむ”「水のひたりずむ」の受入登録施設です。
 
料理を平らげ満足していると、店主の綾垣一喜さんがやってきたのでお話を伺いました。
この「やまめの郷」は、昭和48年、綾垣さん25歳の時に山女魚の養殖をはじめ、4年後に山女魚の料理店を開業。さらにきれいな水を求めて昭和61年に現在地に移転しました。

「山女魚養殖にはきれいな水、これにつきます。養殖場の水は釈迦岳からの清流をひき込み、だからこそきれいな山女魚が育ちます。これまで、幾度となく水害で施設が壊れ養殖に大きな損害を被ったこともあります。川魚の養殖というのは、水の恵みも水の災いも受ける、これは当たり前のことです。」と、笑顔で苦労話をしてくれました。
料理について伺うと、
「やまめフルコースは、刺身、塩焼き、からあげなど11品が付きます。このほかにも、甘露煮、うるか、卵のしょうゆ漬などの加工品もいろいろ研究して作っています。山女魚の旨さをさらに味わってもらいたいので、今回「やまめの親子丼」をメニューに加えました。」
  
料理店に隣接する10余りの養殖水槽には70万尾の山女魚が泳ぎ、このほか、30センチ級の山女魚が獲れる釣り堀、4月下旬から5月上旬には満開のシャクナゲも楽しめ、さらに釈迦岳の山頂、新緑、紅葉も観ることができます。
最後に「これからも山女魚を使った新しいメニューを作っていきますよ。」創業から45年、幾多の苦難も喜びに変えてしまう綾垣一喜さんの山女魚に寄せる熱い想いを感じました。

 

やまめの親子丼

 

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ズーム3

 

やまめの郷が放映されたKBC九州朝日放送の番組動画をご覧ください。

 https://youtu.be/FFGOYtKc5uM