産業観光ガイド“ひたりずむの会”が、話し方、SDGsを研修しました。

“ひたりずむの会”では、月1回の例会を開催しています。

10月22日の例会は、口演会講師の矢野大和氏による「話し方教室」の研修。ボランティアガイドが見学者に接する際の話し方、態度、心構えについて初心に戻り学びました。

 

矢野氏からは、矢野氏ご本人が人と接する時に心がけていることをお話しされ、最も大事にしていることは、初対面の“第一印象”で、「笑顔で、そして優しい語り口で」対応すること。観光はモノだけでなく、ヒトでもあり、“この人とまた会いたい”と思われること。そして、“人前でしゃべる”では、常に謙虚でること。矢野氏の話しを聞いて改めて、自分の知っている事を知らない相手に伝える事の難しさを感じました。

 

矢野氏の話しは、語り口、テンポ、間など絶妙で、また小噺や体験談をちりばめたお話の組み立てに、いつの間にか引き込まれていた90分でした。

矢野氏からは、「人前でしゃべるということは難しいことで、上達するには“ライブの積み重ね”しかなく、醸し出す個性は、基礎・基本が備わっていることが大切です。日田の産業観光のために皆さんの奮闘を期待しています。」とエールをいただきました。

 

講師の矢野大和氏

 

11月26日の例会は、「持続可能な開発目標=SDGs」について、市環境課職員からお話しを聞きました。

最近、SDGsという言葉を新聞やテレビでよく聞くようになり、産業観光とどう結びつくのかを勉強しようと、今回の研修のテーマとしました。

お話しでは、SDGsは2015年の国連サミットで採択され、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のための2030年を年限とする17の国際目標であることの説明がありました。

では、産業観光受入施設はどのゴールに該当するのかを話し合ってみることに。「木質バイオマス発電所は【NO7・エネルギーをみんなに そしてクリーンに】に該当する。しかし、これだけでなく【NO13・気候変動に具体的な対策を】にも該当するのでは・・・。」との意見。

職員からは、「その通りです。1つのゴールに該当するだけでなく、複数のゴールに関係してきます。日田は森林が多く、いわばCO2をためておく大きなタンクとも言えます。この目標の達成に向けた取組みは、国や企業がするものだと思われるかもしれませんが、消費者である私たちの目標でもあります。日頃からSDGsを意識しながら、地球にやさしい生活をお願いします。」

改めて森林保全の大切さを知り、SDGsは他人事でなく、自分たちも当事者であることに気づかされる研修でした。