“ひたりずむの会”ではこれまで、産業観光受入施設の見学のほか、森林伐採現場に出掛けたり、日田の歴史を知るため宮園神社や下筌・松原・大山ダムの見学、筏流しと鵜飼についてお話を聞くなど、ガイド技術の向上のため研修に取り組んできました。
2月18日は、令和2年7月豪雨で被災した天ヶ瀬温泉街の現地見学、柚子こしょうづくりの体験、おひなまつりで賑わう豆田町の散策に出掛けてきました。
①天ヶ瀬温泉復興状況
一般社団法人あまみらの案内で、天ケ瀬駅に隣接するあまの国プラザに展示されている、災害発生時の被害状況の写真、多くの人が集まった復興イベントの写真、なかでも流失した鉄橋のねじ曲がった部材の実物は水の勢いを物語っています。プラザ内には、“それでも川が好き”とメッセージが掲げられ、これまで天ヶ瀬温泉が辿ってきた川との共生は、水害にあっても変わらず続くとの強い決意が伺えます。
会員からは、ホテルも次々開業しており安心しました。また、あまみらの皆さんの活動には頭が下がりますとの感想が出ていました。
②梶原食品 柚子こしょうづくり
これまで例会で体験希望の多かった「柚子こしょうづくり」を前津江町の梶原食品で体験しました。同社は創業30年、柚子胡椒を中心に地域の素材にこだわった食品を製造しています。
まず、黄色の柚子玉の皮をむき、保管していた柚子皮と合わせミキサーで混ぜペースト状にし、出来上がったらボールに入れ、用意された青胡椒と一緒にヘラで混ぜ込みます。よく混ざり合ったら瓶に入れ完成。持ち帰った“柚子こしょう“は冷蔵庫で一週間程度保管します。
後日例会で感想を聞くと、風味がよく、鍋や味噌汁、冷や奴などに入れて自作の柚子こしょうの味を楽しんだようでした。
③おひなまつりで賑わう豆田町の散策
案内役は、ひたりずむの会会員で日田市観光協会ご当地コンダクターも務めている梶原武士さん。咸宜園をスタートし、御幸通り、上町通りを歩き咸宜園に戻る60分コース。豆田町の歴史、施設の説明はもとより、路地の名前の由来、時にはクイズが出て正解したら賞品がもらえたり、豆田のことを深く知る楽しい案内でした。ひな人形を常設展示している雛御殿では、お店の方に声をかけられ笑顔で返答している梶原さん。ご当地コンダクターとして活躍していることを知ることができました。
後日の例会では、会員から「豆田をよく知ることができた。」「梶原さんはとても勉強しているなあ。」との感想があり、梶原さんのガイド技術に感動していました。